「こんなに難しい試合になるとは思っていなかった」。日曜に行われた鹿島アントラーズとのFIFAクラブワールドカップ ジャパン2016決勝後のクリスティアーノ・ロナウドの第一声だ。しかし、このポルトガル人スター選手はふーっと息を吐き、額から汗をぬぐうと満面の笑みを浮かべた。最終的には使命完了だ。

今大会で旋風を起こしたJリーグ王者は、オークランド・シティ、マメロディ・サンダウンズ、アトレティコ・ナシオナルを次々と退けて、ファイナルまで上り詰めた。さらに鹿島アントラーズは決勝でも世界を驚かせた。レアル・マドリードに9分に先制点を奪われるも追いつくと、いったんは2-1とリード。後半終盤までは欧州王者を追い詰めたのだ。

ロナウドは振り返った。「非常にタフな試合だった。鹿島は試合を取り戻す力がある手強い相手だった。非常に優れたチームで、フィジカルも強かった。個人的にはハットトリックを達成できたのでハッピーだ」。ロナウドは2-2に追いつくシュートを決めると、延長戦でさらに2得点を重ねてチームに勝利をもたらした。

「どの試合も勝つのは難しい。だがレアル・マドリードは常に戦う。日本では世界チャンピオンになって、3つ目のタイトルを獲得して今年を終えるのを目指した。その目標をやり遂げることができた」と、優勝メダルを身につけたロナウドは、最優秀選手賞のアディダス・ゴールデンボールのトロフィーを抱えながら顔を輝かせた。「日本のサッカーは進化している。とても驚かされた」と語りながら、ロナウドはドレッシングルームに向かった。

ドレッシングルームではこの日、ロナウドに汗をかかせた鹿島の選手たちが、シャワーを浴びずに待っていた。彼らが一緒に写真をと頼むと、このポルトガル人スター選手は快く承知した。表彰式が始まり、鹿島の選手が表彰台で銀メダルを受け取る際にはロナウドはハグして鹿島の選手を称えると、一緒に写真に収まった。この写真は鹿島の選手たちにとって、ジャパン2016で彼らが世界中から称賛されたのと同じくらいの意味を持つものになるだろう。

レアル・マドリードで2回、マンチェスター・ユナイテッドで1回と、これでクラブワールドカップを3度制したロナウドは、「今年は最高の1年、夢の1年だった」と、満足して日本を離れる。

しかし、ロナウドはこう言い残した。「一休みにしたら、来年の挑戦について考える」。このスター選手の成功への欲望が渇くことはない。