男子オリンピックサッカー競技 Tokyo 2020

男子オリンピックサッカー競技 Tokyo 2020

22 7月 - 7 8月 2021

Men's Olympic Football Tournament

アフリカの輝かしいオリンピックの歴史

Match winner Emmanuel Amunike of the Nigeria football team kisses his gold medal after the team beat Argentina 3 - 2 in the final of the Men's football tournament at the 1996 Summer Olympics 
© Getty Images

アフリカからの代表チームがFIFAワールドカップで優勝したことはない

しかし、2か国がオリンピック男子サッカー競技で金メダルを獲得している

FIFA.comがナイジェリア(1996年)とカメルーン(2000年)の優勝を振り返る

アフリカ初のFIFAワールドカップ™優勝国はまだ現れていない。だがアフリカは、オリンピックを連覇した歴史があり、この成功を振り返る意味はあるだろう。

FIFA.comが、アトランタ1996とシドニー2000というアフリカ大陸にとって輝かしい歴史的2大会を振り返る。

ナイジェリアのおとぎ話のような成功

偉大なる主将ヌワンコ・カヌ(1994-95シーズンにアヤックスでUEFAチャンピオンズリーグ優勝)にけん引されたナイジェリアは、高い期待を抱いてアトランタ1996に参戦。大会のダークホース的な存在とみなされていた。

この世代は複数のユースレベルの世界選手権で成功を収めており、1989年ワールドユース選手権では準優勝を果たしている。彼らが才能豊かな世代だったのは明らかだった。

スーパーイーグルス(ナイジェリア代表の愛称)は、グループD初戦のハンガリー戦を、カヌのこの試合唯一の得点で制する。続く2試合目では、初戦のブラジル戦で1-0の勝利を収めるジャイアントキリングを演じた日本と顔を合わせた。この試合では、終盤のオーガスティン・オコチャのゴールを含む2得点により2-0の勝利を収める。

グループ最終戦こそ、若きロナウドにけん引されたブラジルに0-1の敗戦を喫したが、ヨ・ボンフレール監督率いるスーパーイーグルスは得失点差により、決勝トーナメント初進出を果たした。

Nigerian captain Nwankwo Kanu and Obaraku celebrate their win over Brazil to put them in the Final
© Getty Images

メキシコとの準々決勝では、両チームとも退場者を出して10人ずつとなった。この試合のヒーローとなったのが、オコチャとセレスティン・ババヤロだ。続く準決勝では、わずか6日前に対戦したばかりのストライカー、ベベット率いるブラジルが決勝への道に立ちはだかった。ブラジルのエース、ロナウドはここまでの4試合で4得点を挙げていた。

ナイジェリアは前半を1-3で終える。だが後半に入り、78分にヴィクトル・イクペバのゴールで1点を返して望みをつなぐと、カヌがその後を引き継いだ。痩身のこのFWは90分に同点弾を決めると、延長4分には決勝点を挙げて、ナイジェリアの4-3の逆転勝利に貢献したのだ。

決勝戦では、ブラジルと並ぶ南米の強豪国アルゼンチンと戦った。アルゼンチンは、エルナン・クレスポのPKで2-1と試合をリードしたが、アフリカの雄を突き放すには十分ではなかった。ナイジェリアは74分にダニエル・アモカチが見事なチップシュートを決めると、終了間際にエマニュエル・アムニケ(上の写真)がオフサイドトラップを破り、伝説となった左足のボレーシュートで決勝点を挙げた。チームメイトのサンデー・オリセーは、その興奮を次のように雄弁にまとめている。

「今僕がこうしてインタビューを受けているとき、きっとアフリカのみんなが祝っている。誰も今夜は眠らない。誰もが幸せになる。この優勝はアフリカのすべての国のためのものだ」

刺激を受けたカメルーンがアフリカにさらなる誇りをもたらす

シドニー2000では、前大会優勝国としてナイジェリアが歴史を繰り返すと予想されたが、カメルーンは彼ら自身の歴史を作ろうとしていた。カメルーンのジャン=ポール・アコノ監督は若手とベテランを完璧に融合させたチームを仕上げていた。また、シドニー2000はサミュエル・エトーがその名を初めて世界に知らしめた大会ともなった。

1996年のナイジェリア同様、不屈のライオン(カメルーンの愛称)のグループリーグは、楽な道のりではなかった。初戦のクウェート戦を3-2で辛勝すると、続くチェコ戦とアメリカ戦を引き分ける。

1996年のナイジェリアと似た戦いぶりは続く。決勝トーナメントでは、ブラジルと対戦することになったのだ。だが不屈のライオンは、この準々決勝でブラジルを退ける。この試合で値千金の決勝点を挙げてヒーローとなったのは、モデスト・エムバミだった。チリとの準決勝では、84分のパトリック・エムボマ、89分のローレン・エタメ・マイヤーのゴールでカメルーンは決勝に駒を進めた。

シドニーのスタジアム・オーストラリアを埋めた104,098人もの大観衆の前で、スペインとカメルーンは伝説の一戦を世界に披露することとなる。前半を0-2で折り返したカメルーンは、後半に入るとその名の通り、不屈であることを立証する。イヴァン・アマジャによるオウンゴールで1点を返すと、エトーが同点弾を決める。スペインが後半に退場者2名を出して数的不利に陥ったにもかかわらず、試合はPK戦に突入する。カメルーンはこれをすべて成功させたが、スペインはアマジャが失敗。この結果、アフリカ勢がオリンピック男子サッカー競技で2連覇を果たした。

知っていましたか?

1996年のナイジェリアと2000年のカメルーン以来、アフリカ勢がオリンピック男子サッカーで優勝したことはない。東京2020では、アフリカからコートジボワール、エジプト、南アフリカが出場する。この3か国のうちいずれかの国が、アフリカに金メダルを加えることができるだろうか?

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