男子オリンピックサッカー競技 Tokyo 2020

男子オリンピックサッカー競技 Tokyo 2020

2021年7月22日 - 8月7日

Men's Olympic Football Tournament

ダゴスティーノ:「一生に一度の感動」を胸に

Nick D’Agostino scores the goal against Uzbekistan which secured Australia's qualification for Tokyo 2020
© imago images
  • ニック・ダコスティーノが決勝点を挙げ、オーストラリアが悲願のオリンピック出場権を獲得
  • 「試合終了のホイッスルが鳴ると、何人かの選手は泣き崩れていた」
  • このフォワードは、クラブでほとんどプレーしていないにもかかわらず、予選で5ゴールを決めた

ニック・ダゴスティーノが今後サッカーでどのようなキャリアを積もうとも、彼はすでに歴史に名を刻んでいる。彼のプレーオフでのゴールにより、オーストラリアは12か月延期された東京2020行きの切符を獲得。13年振りに男子オリンピックサッカー競技に出場する。

彼の前に、オーストラリア代表のオリンピック出場を決定づけるゴールを決めたのは、1992年のネッド・ゼリッチと2008年のエイドリアン・レイジャーの2人だけである。今、ダゴスティーノとチームメートは、スポーツ界の偉大なレジェンドたちの足跡を辿ろうとしている。

子どもの頃の彼にとっては、ウサイン・ボルトが世界最大のスポーツイベントであるオリンピックの王様であった。学生時代の短距離走のチャンピオンには「ライトニング・ボルト」を模範にして陸上競技に進む道もあったが、彼には選択の余地がなかった。マルタ出身の彼の家族はサッカーが中心であり、陸上選手になるのは受け入れ難いものだったからである。「陸上競技をやりたかったけれど、両親が許してくれるとは思えなかったよ」と、ダゴスティーノは冗談交じりにFIFA.comに語った。

スポットライトを浴びる

予選では、U-23王者のウズベキスタンとのプレーオフでの決定的なゴールを含む3得点を挙げた。とはいえ、クラブでの成績は、その後の活躍を期待させるものではなかった。実際、パース・グローリーでの過去8か月間のAリーグ出場時間はわずか14分だった。

しかし、蒸し暑いバンコクの過酷な環境の中で行われた最終予選では、予想を覆してオーストラリア代表の得点王となった。開催国のタイに2-1で勝利した試合では2得点。アジアでの優勝候補常連である韓国との対戦でも決定的な2ゴールを決めてみせた。

「あの大会は自分にとって最大のターニングポイントだったと思う」とこの23歳は振り返る。「僕たちは目標を達成するためにタイに向かった。アーニー(グラハム・アーノルド監督)は僕に自信を持たせてくれたので、僕は彼の期待通りにやってみた。自分を信じてくれる監督がいるのは、精神的に素晴らしいことだね」

先日行われた東京2020の組み合わせ抽選会で、オーストラリアは欧州王者のスペインと南米王者のアルゼンチン、そしてロンドン2012で準々決勝に進出したエジプトと同組に入り、新たな挑戦を迎える。

「ここまで来るのに長いプロセスを経てきた。東京では待った甲斐があったと思えるような、自分たちのサッカーをしたい」とダゴスティーノは意気込みを見せた。

Nicholas D'Agostino of Australia celebrates scoring against Thailand
© AFC

感極まる

選手たちは、代表チームの最近と過去の歴史に思いを馳せながらも、プレッシャーは感じていないとダゴスティーノは言う。オーストラリアはロンドン2012の出場を逃すまでは、6大会連続で男子オリンピックサッカー競技に出場していた。タイのラチャマンカラ国立競技場で、チームが野望を実現したときは、当然のことながら感極まった。

「試合終了のホイッスルが鳴ると、何人かの選手は泣き崩れていた。長くて険しい道のりだったけれど、必要とされるパフォーマンスを発揮できれば、必ず報われると僕たちは思っていた」

「試合終了のホイッスルが鳴ったとき、今まで頑張ってきたことが報われたことを実感し、肩の荷が下りた。信じられないほど素晴らしかった。一生に一度の感動だったのは確かだ」

「アーニーは常に選手たちに自信を持たせてくれている。監督は最終予選に向かう前に『予選突破する』と言っていたけれど、実際には優勝を目指していた。その目標は達成できなかったけれども、熾烈な試合が続いた中で、特に最後の試合では非常に良いプレーができていたと思う。ウズベキスタンはクオリティの高い選手が揃っていた。僕たちは果敢に守り、うまく攻撃した。幸運にも僕は抜け出してゴールを決めることができた」

「誰が東京2020のオーストラリア代表に招集されたとしても、素晴らしい経験になると思う。最高の相手と対戦したいし、自分自身にも挑戦したい。世界の同年代の選手と対戦できるのは素晴らしいことだ。誰もが経験できることではない」

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