男子オリンピックサッカー競技 Tokyo 2020

男子オリンピックサッカー競技 Tokyo 2020

2021年7月22日 - 8月7日

Costa Rica

ランダル・レアルのインタビュー

  • コスタリカのオリンピック復帰を目指すレアル
  • ヨーロッパと米国での経験が大いに役立つ
  • 「久しぶりに出場権を獲得できたら嬉しい」

コスタリカのランダル・レアルにとって、サッカーは12歳まで純粋な楽しみであった。彼の毎日は、モラビア地区でサッカーをして、友人たちからその素晴らしいプレーを褒められ、両親の質素な家に帰るというものだった。

その後、10代のランドールには変化が訪れた。まず、父親の許可をついに得て、デポルティーボ・サプリサの入団テストを受けることになった。次に家族が増えることがわかった。

「弟が生まれたとき、僕は14歳で、サッカーを真剣にプレーし始めていた。当時、母は43歳だったので、妊娠にはリスクがあった。両親には両親と弟の面倒をみる、今の状況を良くするために2倍の努力をすると話した。うちはあまりお金のない家庭だったので、それが出世のモチベーションになっていた」。FIFA.comの独占インタビューで彼はそう振り返った。

これまでのところ、レアルはその約束を果たしている。そして、ピッチ上でうまくいかないとき、24歳の彼は強い気持ちと疲れ知らずのハードワークで、状況を好転させるためにあらゆる努力をする。

成長過程で見せた献身的な努力により、レアルが若くして憧れのヨーロッパへの移籍を果たしたのは当然のことだった。「18歳でベルギーに渡り、KVメヘレンで3年間プレーした。初めはとてもうまくいったよ。デビューを果たし、かなり長い時間プレーさせてもらえた。その後、契約を延長してくれたのだけれど、契約を結んだ1週間後に新しい監督が就任した。すると状況が一変し、僕には厳しい日が続き、うまくいかなくなった」

「とはいえ、僕はクラブに残って学び続けたいと思っていた。コスタリカでは学べないことが学べたので、数年クラブに残留した。ヨーロッパへの移籍は全てが完璧だと思う人が時々いるけれど、そうじゃない。複雑だった。僕は口にすることなく苦しんでいた。両親に心配をかけさせたくなかったからだ。特に母にはね。母は僕が帰国するためのお金を稼ぐために掃除婦として働くと言ってくれていた。しかし、困難な状況にいつもうまく対応する父のおかげで、僕は耐えることができた」

3シーズン後、レアルは戻るべき時が来たと理解した。時代が変わり、絶好のチャンスが到来したのだ。

「コスタリカに戻りたいと思ったのは、代表チームがワールドカップ・ロシア大会に出場し、新しい世代の選手を入れてチームを再編成するという話も聞こえてきたからだ。サプリサに復帰して代表チーム入りに近づきたいと思ったんだ。良い決断となったよ。復帰後、いいプレーを披露して、コスタリカ代表に招集されたからね」

ランダルの略歴

  • 1997年1月14日にコスタリカのサンホセで生まれる
  • 2017年のFIFA U-20ワールドカップに出場し、1ゴールを記録
  • 2018年にA代表チーム入りを果たす
  • 通常はウイングでプレーし、スピードとドリブルに定評がある
  • 2020年にMLSのナッシュビルSCに入団
Randall Leal #2 of Costa Rica controls the ball past Andrew Jean Baptiste #16 of Haiti 
© Getty Images

マインドセットが鍵

24歳という若さでありながら、これまでのキャリアを重ねることができたのは、家族からの教訓を糧にして成熟しているからに他ならない。

「父はコスタリカ、ニカラグア、ホンジュラスでプレーしたけれど、貢献度が足らなかったため、長くプレーし続けることがでなかった。だからこそ、同じことが起こらないようにと、父はいつも応援してくれているんだ」

現在、MLSのナッシュビルに所属しているレアルは、オリンピック男子サッカー競技の北中米カリブ海予選を戦うコスタリカ代表に招集されている。

「コスタリカでは、僕らは最も信頼できる世代だと言われている。才能ある選手がたくさんいて、国内のトップリーグで豊富な経験を積んでおり、何人かはA代表でもプレーしている。オリンピック予選は自分たちの力を発揮する良い機会になる。僕の夢は、このような大会で活躍し、ヨーロッパで雪辱を果たすことだよ」

当然のことながらレアルは、コスタリカの17年間にも渡るオリンピック不出場に終止符を打とうとしている。

「予選大会のある今月は、2021年の最も重要な時となる。実際にオリンピックに出場したことのあるチームメートと話したことがあるけれど、ワールドカップに行くようなものだと言っていた。でも、なぜそれをまた聞きするしかないのだろうか。自分で体験してみたい。久しぶりにオリンピックの出場権を獲得できたら嬉しい」

この才能豊かなウインガーは、自身の人生における次の挑戦の準備もできている。さらに彼はゴールセレブレーションも考えている。常に彼の原動力である家族が増えようとしているからだ。「妻は妊娠6か月なんだ。生まれてくる子どものために、ボールをシャツの下に入れようと思っているよ」。彼はインタビューをそう締めくくった。

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